金属加工会社もデータドリブンであるべきか

金属加工会社もデータドリブンであるべきか

ドリブンは駆動という意味です。したがってデータドリブンとは、データ(D)で会社やモノづくりを前に進めていく(ドリブン=D)こと、という意味になります。データドリブン経営(以下、DD経営)とは、企業がデータを集めて、それを分析して経営判断などの意思決定を下す手法です。金属加工会社は今、さまざまな課題に直面しているはずです。それらを解決して再び成長軌道に乗せるにはKKD経営から脱却してDD経営に移行する必要があるかもしれません(*1)。...
金属の種類と特徴、用途、加工上の注意点

金属の種類と特徴、用途、加工上の注意点

これから金属加工の仕事に従事する人が押さえておきたい金属の基礎知識を紹介します。金属加工会社の職人が金属の特性を知っていると、顧客が製品に求める性能にマッチした金属を選ぶことができます。金属の加工のしやすさ・しにくさを知っていると、顧客が特定の金属を指定して加工を依頼してきたとき、すぐにコスト計算ができるようになるでしょう。 この記事では最初に「金属とは」を解説したうえで、118種類の金属のうち金属加工に多く使われる鉄(≒鋼)、ステンレス、アルミニウム、銅、チタンの特徴、用途と加工上の注意点を紹介します。 金属とは...
デジタルツインが金属加工の領域にも!

デジタルツインが金属加工の領域にも!

デジタルツインとは、現実世界のモノをデジタル空間で再現したモノです。現実世界とデジタル世界で同じものができるので「デジタルな双子(ツイン)」となります。デジタルツインのことを、バーチャルリアリティ(仮想現実)の超精巧なモノと理解してもよいと思います。デジタルツインはモノづくり業界で使われ、これにより、よりリアルなシミュレーションができます。 デジタルツインが進化すれば、モノづくり工程の大半はコンピュータ上で終わり「あとは実際につくるだけ」となるかもしれません。そしてこの最新デジタル技術は、金属加工の領域にも進出しています。...
ワンオフパーツづくりは金属加工会社の副業?

ワンオフパーツづくりは金属加工会社の副業?

自動車やバイクのカスタムを楽しむ人たちにとって「ワンオフパーツ」は憧れの逸品のはず。世界で1つだけの特注品であるワンオフパーツを装着することで、世界に1台しかない自分だけの自動車・バイクが完成するからです。ワンオフパーツには金属製もあり、これをつくることは金属加工会社にとってビジネスチャンスになるかもしれません。また、本業にすることは難しくても「副業」くらいにはなるかもしれません。...
バレル研磨で高品質に仕上げる鏡面加工

バレル研磨で高品質に仕上げる鏡面加工

金属のモノづくりの一大産地として有名な「燕三条」(新潟県燕市)。燕市は「ものづくりのまち」として、基幹産業である金属製品製造業を中心に官民が一体となって技術と伝統が受け継がれている土地です。大都市への産業や人口の流出や、産業の国際競争の激化など懸念を抱えながらも優位な立地条件などを生かし地域経済の振興を積極的に図ってきました。...
経営に「工作機械統計」と「機械受注統計」が役立つ理由

経営に「工作機械統計」と「機械受注統計」が役立つ理由

金属加工会社の経営者にとって「明日の受注がどうなるか」は最大の関心事のはず。受注予定は生産計画だけでなく投資計画にも影響を与えるので、経営戦略に欠かない情報です。もちろん、発注元のメーカーなどは金属加工会社に発注予定を出してくれると思いますが、ときにそれが当てにならないのはよくあること。そのため「明日の受注がどうなるか」は、経営者が独自に情報を集めて予測する必要があります。 そこで活用したいのが、次の2つのデータです。 日本工作機械工業会が発表する工作機械統計 内閣府が発表する機械受注統計調査...