金属加工業界のトレンドの一つに、少品種大量生産から多品種少量生産への流れがあります。ニーズの多様化により、金属加工会社は同じ製品を大量につくっているだけでは生き残れず、いろいろな製品を少しつくる生産体制が求められています。
多品種少量生産の究極の姿が、一点モノの製造です。金属加工会社の顧客(発注者)であるメーカーはたまに、この世に存在しない金属部品を1個だけ必要になることがあります。これが一点モノです。一点モノづくりは、金属加工会社の次の一手になりえ、新規事業に成長するかもしれません。この記事では一点モノ・ビジネスの魅力を紹介したうえで、成功事例を紹介します。
一点モノの定義
一点モノは、法律や金属加工業界で厳密に定義されたものではありませんが、およそ次のような意味で使われます。
■一点モノの定義(一般的な理解)
この世に存在せず、特定の用途に対して必要とされる、高い付加価値がある部品や製品
すでに市場に出回っている部品ならば、新たに一点モノとして製作する必要はありません。また一点モノは、目的が曖昧なままつくられることはなく、必ず「この用途に使う」という具体的な目的があります。なお、ありふれた素材を使った単純な形状の部品について「これと同じものを1個だけつくって欲しい」という要望もあると思いますが、そのような部品は付加価値が低くビジネスの妙味がありません。一点モノの定義に高付加価値を加えたのはそのためです。
一点モノは何に使うのか
メーカーはさまざまなシーンで一点モノを必要としていて、その製造を金属加工会社などに依頼します。メーカーが一点モノを使うケースは次のとおりです。
■メーカーは一点モノを何に使うのか
- 新製品の試作品の部品に使う
- カスタマイズするときや性能を高めるときに使う
- 古い機械や設備の修理に使う
多くの新製品は、この世にない部品を使うことになります。そのため試作品づくりでは一点モノ部品が必要になるわけです。既存の製品をカスタマイズしたり性能を高めたりするには、新たな部品が必要になります。一度だけのカスタマイズや性能向上であれば、新たな部品は1個だけでまかなえます。
古い機械や設備は、もう部品が供給されていないことがあります。そのため古い機械・設備が壊れたら一点モノをつくって修理するしかありません。なお上記に挙げなかったのですが、特殊な用途として、芸術品として一点モノを必要とすることがあります。また「一点」といいながら、同じものを2、3個、あるいはそれ以上つくることもあります。
金属加工会社が一点モノづくりに乗り出すメリット
金属加工会社の経営者や工場長は、一点モノの定義を知っただけで「つくるのが大変そうだ」と感じたのではないでしょうか。しかし大変だからこそビジネスチャンスがあります。
金属加工会社が一点モノづくりに乗り出すメリットには、少なくとも次の8つがあります。
- 高付加価値製品を製造、提供できる
- 高額単価が期待できる
- 競合がいない、または少ない
- 大規模生産体制が要らない
- 技術力をアピールできる
- メーカーの開発に関与できる
- メーカーに頼られる存在になる
- 大量生産につながる
金属加工会社の経営者が新しい事業を立ち上げたいと考えたとき、一点モノ・ビジネスはその候補になるでしょう。
1.高付加価値製品を製造、提供できる
金属加工会社にとって一点モノのオーダーは、高付加価値部品をつくるチャンスです。一般的に高付加価値製品には将来性があり、低付加価値製品には進化を期待できません。したがって、金属加工会社が高付加価値の一点モノを製造して、発注者にそれを納めることができたら将来が開けるかもしれないのです。それは、低付加価値部品だけをつくっていて進化できていない現状を打破するきっかけになるかもしれません。
2.高額単価が期待できる
メーカーが一点モノの部品を必要とするときは、それがないと問題を解決できないときです。そのためメーカーは、それがどれだけ高額であっても一点モノ部品を手に入れようとします。金属加工会社にとって一点モノは利益率が驚くほど高い製品になるでしょう。
3.競合がいない、または少ない
特殊な金属を使った複雑な形状の部品や高い精度が求められる部品は、どの金属加工会社でもつくれるわけでないので、競合が少ないでしょう。しかもそれが一点モノとなれば、なおさらつくれる金属加工会社は限られます。「つくれるけど採算に合わないからつくらない」と考える金属加工会社もあるからです。したがって一点モノ市場はブルーオーシャンです。
4.大規模生産体制が要らない
一点モノは1個または数個つくるだけでよいので、大量生産設備は必要ありません。つまり技術力さえあれば、小規模な金属加工会社でも一点モノ市場に参入できます。
5.技術力をアピールできる
金属加工会社が一点モノ市場に進出するには、高い技術を有していることが前提条件になります。したがって、金属加工会社がメーカーの要請に応じて一点モノをつくったら、高い技術を有していることの証明になります。
金属加工会社はこの事実を自社のアピールに使うことができます。例えば自社のサイトに「JAXAのロケットに当社の部品が使われました」と記載するだけで、閲覧者に「高い技術を持っているのだろう」と思わせることができます。技術力をアピールできれば、大量生産の仕事を獲得できるかもしれません。金属加工会社は、一点モノ市場に参入するにしても、一点モノ専業になる必要はないわけでで、アピールのために一点モノをつくってみる戦略も有効です。
6.メーカーの開発に関与できる
メーカーが新製品の開発で一点モノ部品を必要としているとき、課題を抱えていたり、手探り状態だったり、迷走していたりすることがあります。例えば、「現行の部品と同じ強度で軽くしたい」「マイクロメートルの穴を100個開けたい」「高温になって困っている」といった課題です。
したがってメーカーの開発担当者は、一点モノ部品をつくってくれることになった金属加工会社に、課題解決のアイデアを求めるでしょう。「どのような素材を使えばよいか」「どのように穴を開ければいいか」「熱を逃がすにはどうすべきか」といったようにです。これは金属加工会社が、メーカーの開発に関与するチャンスです。
7.メーカーに頼られる存在になる
メーカーは、自社の開発に協力してくれた金属加工会社を大切に扱うでしょう。それは有利な取引条件となって、金属加工会社に実益をもたらします。つまり金属加工会社は買い叩かれることがなくなり、価格交渉力を持てるようになります。
8.大量生産につながる
メーカーが新製品の開発に成功して、それがヒットしたら、大量の部品が必要になります。メーカーは、一点モノ部品をつくることで開発に協力してくれた金属加工会社に、その部品を発注するはずです。もしくは、金属加工会社は、一点モノ部品を受注するときにメーカーに対して、大量生産するときは優先的に部品を発注して欲しい、と要望することもできます。一点モノの製造はビッグビジネスにつながるかもしれません。
一点モノに挑戦する壁と対策
一点モノづくりには魅力があるわけですが、金属加工会社がこの市場に参入するには次の壁を乗り越えなければなりません。
■一点モノ製造の壁
- ニーズをつかむことが難しい
- 受注が難しい
- 要求が厳しい
- 受注が不安定
- コスト高
- ハイリスク・ノーリターンになる可能性がある
壁の内容を紹介しながら、その乗り越え方(対策)も考えていきます。
1.ニーズをつかむことが難しい
メーカーは新製品を開発するとき、その情報を外部に漏らさないようにします。そのため開発に一点モノ部品が必要になっても、「こんな部品をつくれる金属加工会社はいませんか」と公募することはありません。メーカーの開発担当者は、すでに信頼関係が築けている実績のある金属加工会社にだけ、一点モノの相談をするでしょう。これから一点モノに挑戦する金属加工会社が、メーカーの一点モノ・ニーズをつかむことは容易ではありません。
このように対策を
そのため、新規に一点モノ市場に参入しようとする金属加工会社の経営者や営業担当者は、メーカーの購買担当者だけでなく、開発担当者にもアプローチをして一点モノ・ニーズの情報を集める必要があります。
2.受注が難しい
金属加工会社がメーカーの一点モノ・ニーズをキャッチできても、それですぐに受注できるわけではありません。メーカーの開発担当者は、実績のない金属加工会社の経営者や営業担当者から「できる」と言われても、「本当かな」と疑うでしょう。
このように対策を
金属加工会社が一点モノ部品を受注するには、「あそこでなければこれはつくれない」という評価が必要になります。金属加工会社は、自社が保有する機械・設備や、難加工製品のサンプルをメーカーの開発担当者や購買担当者に知らせるとよいでしょう。
3.要求が厳しい
加工が難しかったり、超精密だったりする一点モノ部品の製造は、何社もの金属加工会社がギブアップすることがあります。そのため、せっかくメーカーの開発担当者が、金属加工会社の経営者に相談してくれても「うちでもつくれそうにない」と感じるかもしれません。
このように対策を
メーカーの厳しい要求に応えるには、金属加工会社が高い技術力を身につけるしかありません。機械・設備、人材、作業工程のすべてを高度化する必要があります。
4.受注が不安定
金属加工会社が難加工の一点モノ部品をつくり、メーカーがそれを喜んでくれたとしても、次の注文がいつになるのかわかりません。メーカーは年に何回も新製品をつくるわけではありませんし、そもそも一点モノ部品が必要になるのは、既存部品ではどうしても解決できないレアケースだからです。したがって金属加工会社が一点モノ・ビジネスを自社の事業の柱にすることは、売上の確保の観点からも、工場や機械の稼働率の観点からも簡単なことではありません。
このように対策を
一点モノ・ビジネスに本気で取り組むのであれば、金属加工会社は複数のメーカーから「この難加工はあそこに頼もう」と思われる存在にならなければなりません。1つのメーカーから信頼されているだけでは事業化は難しいでしょう。多くの顧客から単発の仕事を請けて事業にボリュームを持たせるイメージです。
5.コスト高
一点モノ部品の製造は手づくりになったり、何度も失敗したり、高性能工作機械が必要になったりしてコスト高になります。いくら高額単価で受注できても、売上高を上回るコストを使えば赤字になってしまいます。
このように対策を
一点モノづくりのコスト高問題の対策は2つあります。1つ目はコストのことを考えないことです。メーカーがどうしても一点モノ部品を入手できず困っているときに、自社がつくって納品すればメーカーから喜ばれます。この仕事単体では赤字でも、メーカーとの関係ができれば将来のメリットが大きくなるかもしれません。2つ目の対策は、効率化してコストを下げる方法です。一点モノづくりでは、金属加工会社の担当者とメーカーの開発担当者は何回も打ち合わせをするので、リモート会議にするだけで効率化とコストダウンを達成できます。
また、金属加工会社が「一点モノ受注システム」のアプリをつくって、メーカーの開発担当者に必要事項を記入してもらえば打ち合わせ自体が不要になります。このシステムがあれば、1)メーカーの開発担当者と、金属加工会社の2)営業担当者と3)工場長と4)作業者の4者が、同時に同じ情報を共有できるので、作業がスムーズかつスピーディに進みます。このシステムに自動見積もり作成機能を搭載すれば、営業活動も効率化できます。
6.ハイリスク・ノーリターンになる可能性がある
複数の金属加工会社が「つくれない」と断った一点モノ部品を、自社が確実に製造できる保証はありません。たとえメーカーから受注できたとしても、結局つくれないことになったら信用を失うでしょう。そのうえ挑戦に費やしたコストも回収できません。一点モノ・ビジネスには、ハイリスク・ノーリターンという厳しい要素が含まれます。
このように対策を
この対策は「気持ち」しかありません。ハイリスク・ノーリターンの可能性があるから、多くの金属加工会社は一点モノ・ビジネスに乗り出さないのです。だからこそ高額単価、競合がいない、技術力のアピール、メーカーとの関係構築といったメリットを得ることができます。ハイリスク・ノーリターンというハイリスクを取ることでしか、一点モノ・ビジネスの果実を獲得することはできません。
一点モノで利益が出るのか
金属加工会社の経営者としては、「一点モノ・ビジネスで利益が出るのか」という点が気になるところでしょう。しかし重要なのは、出るかどうか、ではなく、出すかどうか、になります。
利益が出るようにデザインする
つまり経営者は、一点モノ・ビジネスを利益が出るようにデザインしていく必要があります。価格設定、効率化、コストダウン余地、特殊技術の習得(機械・設備面、人材面)、顧客との関係構築といったことを考慮してビジネスモデルをつくっていくことになります。
一点モノ企業になるために必要なことは投資
一点モノ・ビジネスの成否を握るのは技術力です。メーカーは一般的な技術しか有しない金属加工会社に、難加工・超精密の一点モノ部品を注文しないからです。技術力を高めるには、最新の工作機械を導入したり、高性能3Dプリンターを購入したりする必要があります。一点モノ部品は高精度が求められることが多いので検査体制も強化しなければならず、そうなれば高性能検査機器が要ります。
そして何より重要なのは人材です。困難な加工に立ち向かう意欲的な作業者を育成しなければなりません。作業者が最新工作機械や高性能検査機器を使いこなせるように教育や研修を実施します。また製造コストを下げるためにロボットなどを導入して、工場の自動化を進めなければならないでしょう。一点モノ金属加工会社になるには投資しなければなりません。
一点モノで成功している金属加工会社
一点モノの製造で成功している金属加工会社を3社紹介します。
小野電機製作所(品川区)
品川区の株式会社小野電機製作所は1938年創業、従業員24人の金属加工会社です。事業内容は研究用ロボット・装置の開発、精密部品加工となっています。小さな会社ながら、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から2回も感謝状を受けています。1回目は2011年で、小型ソーラー電力セイル実証機 IKAROS の開発・試験・運用について。2回目は2021年で、小惑星探査機 はやぶさ2 の開発・試験・運用についてです。複数の大学工学部の研究室も小野電機を頼りにしています。
小野電機の強みは、装置の設計、加工、組立をすべて自社でできることです。自社ですべて実施するために設計部門と製造部門を設けています。設計から完成まで他社を使わないのでスピーディに対応でき、顧客(JAXAや大学研究室など)から重宝がられているのです。そして小野電機は顧客に、費用を抑えるアイデアや最適な材料の提案、効率的な設計のアドバイスを積極的に行っています。さらに完成が近づくと、顧客の担当者を呼んで装置を組み立てるわけですが、そのとき不具合が生じたら、社内に工作機械があるのでその場で改良できます。
小野電機はあたかも「顧客の開発部門のような働き」をしています。小野電機が保有する機械・設備は複合加工機(同時5軸加工対応)、マシニングセンタ(同時5軸加工対応)、汎用旋盤、NC旋盤、NCフライス盤、CAD/CAMシステムなど。このように、一点モノ金属加工会社になるために必要なことをすべてしている会社です。
参照
https://ono-denki.com/committed
三松(福岡県筑紫野市)
福岡県筑紫野市の株式会社三松は、日本経済新聞が「生産部品のうち特注の一点モノが約7割を占める」と紹介するほど、一点モノ市場で注目を集めている金属加工会社です。会社概要は、1972年設立、従業員178人。生産品目はFAロボット装置、半導体製造装置、建築部品、食品機械、業務用厨房、医療機械、液晶関連装置、通信インフラ設備などです。さまざまな業界で使われている金属部品と金属製品をつくっています。
三松のモノづくりは、1)IoT技術、2)最先端機械・設備、3)作業者の腕、の3本柱が支えています。IoT技術では自社で生産管理システムをつくり、これで受注処理、材料・外注の発注、出荷処理などを行なっています。工程管理システムは、工場内の工作機械をネットワークで結び遠隔地で工場の稼働状況を管理しています。
機械・設備の一部を紹介すると次のとおりです。3D CAD/CAM、Fiberレーザ加工機、NCタレットパンチプレス、NCシャーリング、ロボット溶接機、自動塗装機、マシニングセンタ、NC複合旋盤、画像測定機など。従業員教育にも力を入れていて、工場板金特級取得者、工場板金(NCタレットパンチプレス作業)1級、塗装(金属塗装作業)2級、溶接技術検定(アルミニウム)専門級、1級板金図面検定などの資格を持った社員がいます。これだけの布陣を敷きながら、同社は現在でも投資の手は緩めていません。2024年には6億円を投じて工場の自動化システムを進化させます。
参照
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC09APL0Z00C24A4000000
伊福精密(神戸市)
神戸市の伊福精密株式会社は「金属加工の駆け込み寺」を自負していて、モットーは「1個の試作品から月10万個の量産まで」。会社概要は、1980年設立、資本金5,000万円、従業員50人。長年に渡る自動車部品づくりで培った技は、切削加工技術、計測技術、精密加工です。例えばステンレス板に0.1mmの穴を縦、横、斜めに開けることができます。0.1mm厚という極薄のステンレス板を鏡面加工でピカピカにして金属加工コンテストで金賞を受賞したことも。さらに今は、金属加工だけでなく樹脂加工も手がけています。1つの技術を極めると別の仕事もできるようになる典型例といえるでしょう。
高い技術の裏には積極的な投資があります。マシニングセンタ11台、5軸加工機2台、超精密工具研磨機1台、放電加工機2台は、同社が保有する機械・設備の一部にすぎません。難加工製品をつくったり精密加工を施したりするには高度な検査体制が必要になりますが、伊福精密はこの技術を他社にも提供しています。それがミクロン単位の検査ができる3次元測定・計測事業です。つまり他社の検査業務を請け負うビジネスを展開しているのです。一点モノ・ビジネスが新規ビジネスを生んだ、貴重な事例といえるでしょう。
伊福精密がこれだけの「金属加工の力」を持つことができたのは、創業者の構想力があったからです。創業者は創業当時から、他社の金属加工会社が断った仕事を請けてきました。「金属加工の駆け込み寺」というコンセプトは、創業当初からありました。当時はロット数を最大100個に抑え、量産には手を出さず、試作品づくりに特化したことで価格競争に巻き込まれずに、独自のペースで成長することができました。経営は今は創業者の長男に引き継がれていて、事業承継もうまくいっているようです。海外進出も果たしています。
参照
https://www.ifukuseimitsu.com/lp-musha
https://www.ifukuseimitsu.com/web/html/news1.html
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF0755X0X01C23A1000000
未来につながる挑戦
金属加工製品を含むすべての工業製品には、長く同じものをつくり続けていると価値と販売価格が低下するという性質があります。市場の飽和や技術の進歩、消費者の期待の低下が、同じ工業製品を陳腐化させるのです。この事実は、地道に確実に、かつ同額のコストをかけて同じ製品をつくり続けている金属加工会社には厳しい内容といえます。
だからこそ金属加工会社には次の一手が必要になるのです。そして一点モノづくりへの挑戦は、次の一手の重要な選択肢になります。一点モノで成功した金属加工会社の取り組みをみると、一点モノづくりが、一点モノの販売価格以上のものを企業にもたらすことがわかります。この挑戦は、未来への道筋を切り拓く鍵となるでしょう。