日本のモノづくりは大丈夫なのか

日本のモノづくりは大丈夫なのか

「日本のモノづくりは大丈夫なのか」と聞かれたら、「日本はモノづくり立国なのだから大丈夫に決まっている」と答えたいところです。しかしそのような見方は楽観的すぎるかもしれません。 トヨタやホンダなどは電気自動車(EV)の製造で後れを取り、ソニーは銀行とエンタメの会社になり、日立製作所はITの会社になろうとしているからです。いずれも世界に冠たるメガ・モノづくり企業なのに、優位性が低下したり、製造業色を薄めようとしていたりしています。...
金属加工会社もデータドリブンであるべきか

金属加工会社もデータドリブンであるべきか

ドリブンは駆動という意味です。したがってデータドリブンとは、データ(D)で会社やモノづくりを前に進めていく(ドリブン=D)こと、という意味になります。データドリブン経営(以下、DD経営)とは、企業がデータを集めて、それを分析して経営判断などの意思決定を下す手法です。金属加工会社は今、さまざまな課題に直面しているはずです。それらを解決して再び成長軌道に乗せるにはKKD経営から脱却してDD経営に移行する必要があるかもしれません(*1)。...
金属の種類と特徴、用途、加工上の注意点

金属の種類と特徴、用途、加工上の注意点

これから金属加工の仕事に従事する人が押さえておきたい金属の基礎知識を紹介します。金属加工会社の職人が金属の特性を知っていると、顧客が製品に求める性能にマッチした金属を選ぶことができます。金属の加工のしやすさ・しにくさを知っていると、顧客が特定の金属を指定して加工を依頼してきたとき、すぐにコスト計算ができるようになるでしょう。 この記事では最初に「金属とは」を解説したうえで、118種類の金属のうち金属加工に多く使われる鉄(≒鋼)、ステンレス、アルミニウム、銅、チタンの特徴、用途と加工上の注意点を紹介します。 金属とは...
デジタルツインが金属加工の領域にも!

デジタルツインが金属加工の領域にも!

デジタルツインとは、現実世界のモノをデジタル空間で再現したモノです。現実世界とデジタル世界で同じものができるので「デジタルな双子(ツイン)」となります。デジタルツインのことを、バーチャルリアリティ(仮想現実)の超精巧なモノと理解してもよいと思います。デジタルツインはモノづくり業界で使われ、これにより、よりリアルなシミュレーションができます。 デジタルツインが進化すれば、モノづくり工程の大半はコンピュータ上で終わり「あとは実際につくるだけ」となるかもしれません。そしてこの最新デジタル技術は、金属加工の領域にも進出しています。...
ワンオフパーツづくりは金属加工会社の副業?

ワンオフパーツづくりは金属加工会社の副業?

自動車やバイクのカスタムを楽しむ人たちにとって「ワンオフパーツ」は憧れの逸品のはず。世界で1つだけの特注品であるワンオフパーツを装着することで、世界に1台しかない自分だけの自動車・バイクが完成するからです。ワンオフパーツには金属製もあり、これをつくることは金属加工会社にとってビジネスチャンスになるかもしれません。また、本業にすることは難しくても「副業」くらいにはなるかもしれません。...