機械・金属加工の基礎知識の記事一覧
金属加工の超基礎解説5- 寸法と測定
「金属加工の超基礎解説」では金属加工の現場で登場する専門用語を、金属加工をほとんど知らない人でも理解できる言葉を使って紹介します。今回のテーマは寸法と測定です。 金属加工における寸法と測定は、実際に形をつくっていく鋳造や切削などと比べると地味かもしれません。しかし、ものづくりの世界には「寸法のない製品はない」「測定しないと完成しない」という言葉があるほど重要なものです。 寸法と測定が金属加工の品質を決める ものづくりを次のように定義すると寸法と測定がどれほど重要であるかがわかります。...
金属加工の超基礎解説4- 鍛造
自動車のタイヤを装着するホイールには、鍛造ホイールという高級品があります。鍛造という金属加工法に高級感があるのは、金属を鍛えて質を向上させるからです。「金属加工の超基礎解説」では金属加工の現場で登場する専門用語を、金属加工をほとんど知らない人でも理解できる言葉を使って紹介します。今回は、鍛造です。 形づくるだけではなく質を高める 鍛造は、ほかの金属加工法と比較すると理解しやすいでしょう。金属を加工する方法にはさまざまな種類があり、それらをシンプルに説明するとこのようになります。 鋳造は、溶かした金属を型に流し込んで形をつくる...
金属加工の超基礎解説3- 熱処理
金属加工とは何か、と聞かれて、真っ先に熱処理と答える人は少ないのではないでしょうか。それは熱処理がみえづらいからだと思います。切削なら形が変わるので金属を加工したことがすぐにわかりますが、熱処理した金属と熱処理していない金属をみても区別がつきません。 「みえない金属加工」である熱処理は、金属の内部に大きな変化を起こし便利な素材にします。「金属加工の超基礎解説」では金属加工の現場で登場する専門用語を、金属加工をほとんど知らない人でも理解できる言葉を使って紹介します。 なぜ熱を加えるのか「良い状態にするため」...
金属加工の超基礎解説2- 旋盤
「金属加工の超基礎解説」では金属加工の現場で登場する専門用語を、金属加工をほとんど知らない人でも理解できる言葉を使って紹介します。今回は旋盤です。 旋盤は、金属加工といえばこれ、と認識されるほど重要なものです。旋盤がなければ機械や設備の重要部品をつくれないでしょう。しかしよくよく考えてみると、旋盤でつくれるものは円柱や円筒などの「円」だけです。それでも旋盤が金属加工エースでいられるのは「円の部品」が工業、産業、製造業に欠くことができないものだからです。この記事では、旋盤の基礎知識に加えて、円の部品の重要性についても解説します。...
金属加工の超基礎解説1 – へら絞り
「金属加工の超基礎解説」は金属加工の現場で登場する専門用語を、金属加工をほとんど知らない人でも理解できる言葉を使って紹介します。今回は、へら絞り、です。へら絞りは、金属板を回転させて、そこに棒(以下、へら)を当てて、金属板を伸ばして曲げる加工法です。 へら絞りとは...
材料力学 – 金属加工業者のための知識
金属加工工場の作業者がステップアップしたいと思ったとき、材料力学の知識を習得することは有効です。材料力学とは、力が加わった物体の変形や破壊を研究する学問です。金属加工で最も重要なことは、加工技術や工作機械の操作の習得だと思いますが、金属=材料について知ることはその次くらいに大切なことです。金属加工の作業者が材料力学を習得すると、歩留まりを改善できたり、製品の品質を高めたりすることができます。 金属加工の現場で材料力学が活きるシーン 材料力学の概要を紹介する前に、金属加工の現場で材料力学の知識が活きるシーンを考えてみます。...
ギガキャストなら171個の部品が2個で済む
アメリカのテスラといえば電気自動車(EV)メーカーとして知られていますが、その裏で金属加工の歴史を塗り替える革命的な技術を開発したことをご存知でしょうか。その名もギガキャスト。これは、従来の自動車製造の常識を一変させる、超巨大高圧鋳造技術です。これまで171個の部品が必要だった自動車の車体部分を、わずか2個の部品でつくれるようになりました。...
錆を知ろう!
金属加工会社を悩ませる錆。せっかく仕様通りに金属製品をつくっても、出荷を待つ倉庫のなかで錆びてしまったら価値が下がってしまいます。錆は損失を生みます。そこでこの記事では、錆に関する基礎知識を紹介したうえで、工場の人たちが自分たちでできる錆対策について解説します。 錆の理解【基礎編】 錆を退治するには、錆を知らなければなりません。錆の性質を理解すれば「だからこの対策が有効である」と思うことができるので、錆対策を実践するモチベーションが高まるでしょう。 腐食から起きる自然現象「鉄は錆びたがっている」...
金属疲労とは?
金属加工会社の経営者や従業員である以上は、金属疲労について知っておかなければならない――これはそのとおりなのですが、しかしそれ以上に重要なのは、この知識を持つことで得られる多くの利点です。 もし、金属加工会社が製造した部品の異常が原因で、それを組み込んだ製品が壊れた場合、賠償問題になる可能性があります。したがって金属加工会社は、金属疲労について理解し、壊れにくい製品をつくっていかなければなりません。また、金属疲労による破損の責任を回避する方法を知ることも、自社を守るために重要です。 金属疲労が「命を奪う」とは...
ナノテラスと金属加工の意外な関係
東北大学が2024年4月に次世代放射光施設ナノテラス(仙台市)の運用を始めました。ナノテラスは要するに顕微鏡であり、小さなものを見る機械なのですが、東京ドームほどの大きさを持ち太陽光の10億倍以上の明るさで、見る対象を照らします。 ナノテラスはナノ・レベルで物体をみることができ、例えば、ワクチンの成分が細胞のなかで機能している様子を確認できます。1ナノmは1mmの100万分の1です。そしてこの、極小のための巨大な顕微鏡は、金属加工の進化にも貢献するかもしれません。 ナノテラスは国家プロジェクト...
自動車は金属加工の宝庫(2)エンジン編
金属加工を自動車づくりから学ぶ「自動車は金属加工の宝庫」の2回目はエンジン編です。エンジンをつくるときに使われる金属加工を紹介します。 1回目で紹介したボディは人間に例えるなら骨格で、今回紹介するエンジンはエネルギー源に該当します。よく「エンジンは自動車の心臓」といわれますが、実際のエンジンの仕事は、ガソリンを爆発させてエネルギーをつくり、1トン以上もある自動車を時速100kmで走らせることです。...
自動車は金属加工の宝庫(1)ボディ編
金属加工会社の経営者が新入社員に金属加工を教えるとき、自動車づくりを例にとるとよいでしょう。なぜなら自動車はありとあらゆる金属加工を駆使して出来上がっているからです。自動車は金属加工の宝庫です。ただ自動車製造で使われる金属加工は種類が多すぎて、1本の記事ですべてを伝ええることはできません。 そこで第1回目の今回は、自動車のうちボディの製造に使われている金属加工を紹介します。 ボディづくりになぜ複数の金属加工が必要なのか...












